「懐かしき仲間たち」
春も土筆(つくし)が出、桜が花開く頃になると、博多の森ドッグパーク内伝道場を走り回るワンコの動きが違ってくる。
開設7年ともなると通い始めはパピーでも今は壮年期、老年期で、大型犬ではドーベルマンの「ジャズ」「ベル」といったメンバーが旅立った。
現在走り回っている「ベルⅡ世」は先代と同種同色をペットロスにあったお母さんを気遣いお嬢さんがプレゼントした。
短く切ったパーク常備の遊具のホースが大好きで、我が物顔でくわえて走る。
「ジャズ」の飼養者もここ最近ドッグパークに何度か顔を出してくれるようになり次に飼養するワンコの準備を始めたようだ。
立場上フェイスブックなどでもワンコ、ニャンコの仲間が多い。
飼養している動物が亡くなる事を“虹の橋を渡る”という表現もFブックから学んだ。
ただ、Fブックで「虹の橋を渡りました」と出た時に“いいね”するのは言葉違いの気がするので皆さん“ご愁傷様”が多いが、思い出が多いほど涙の量も多いと思うので「しっかり泣いてあげてください。涙することが供養になります」と、私はコメントする。
しばらくは思い出す度に涙が出てくるが、時間がたてば涙は我慢できるようになる。
しかし、時に思い出してあげることが供養になるし次のワンコに繋がる。
忘れなければ次が飼養できないとよく言われるが簡単に忘れられるものではない。
飼養者の仕事や勤務の関係から顔を見なくなった仲間のワンコもいる。
産まれて3~4ヶ月の頃登場したボストンテリアの「チャロ」だが、当時社会性ゼロのチャロは自分がどのように他の仲間に接していいかが判らず、闇雲に追いかけ前歯でのカミカミをやるものだから周りはたまらず逃げて回り、飼養者は頭を下げてばかりいた。
そんなチャロも「ベルⅡ世」やゴールデンの「マリーン」のような大型のパピーと同格に遊べるようになって、社会性を身につけていった。
最初の頃は飼養者の陰に隠れて動けなかったワンコが、今では飼養者の存在を無視したかのように仲間と走り回る子が何頭もいる。
ドッグランがなかった頃には想像しても見ることが出来なかった風景である。
博多の森ドッグパーク管理棟に掲示した、伝道場の説明看板に描いている仲間が4頭いる。
誰とでもフレンドリーな「マーシー」、
そのマーシーと前世で何か深い関係があったと思われるような絡みを見せ、
天空を走る「ピース」。
それに「チャロ」、
「ベルⅡ世」である。
どれがどのワンコかじっくりご覧下さい。
2015年1月25日に博多の森ドッグパークの1日の入場頭数は89頭の記録更新をした。